CO2レーザー|鎌倉駅の形成外科・美容皮膚科なら|かまくらKクリニック形成外科・美容皮膚科

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CO2レーザー

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炭酸ガス(CO2)レーザー治療について

炭酸ガス(CO2)レーザーは、CO2を媒質として光を増幅させるレーザー機器であり、10,600nmと非常に長い波長を持つレーザーですが、皮膚に照射すると深部へ到達する前に表層組織の水分と反応して熱を発し、組織を蒸散させるという特徴があります。従って、皮膚の色調によらず、照射した範囲の組織を削るために用いられます。皮膚の真皮層には毛細血管がありますが、血管の断端がレーザーにより凝固されるので治療に伴う出血はほぼありません。当院ではレザック社製の炭酸ガスレーザーを使用していますが、本機は焦点径が非常に狭いので、治療するべき病変の形状に合わせて緻密な操作が可能です。適宜拡大鏡を用いて観察しながら、必要十分な範囲を見極めてレーザー治療を行っています。軟線維腫や脂漏性角化症など表層にある病変の治療の場合には麻酔を使用せずに組織を削ります。一方、母斑(ほくろ)の治療など、深めの病変を治療する場合には痛みを伴うため、予め局所麻酔の注射を併用して行います。

治療後は患部に外用薬を塗布し、肌色の絆創膏(ビジダーム)で保護します。当日から洗顔やシャワーは可能です。患部は直後はややくぼんだ状態となりますが、数日のうちに収縮すると同時に周囲の皮膚が進展して上皮化が完了します。1~1.5か月は創部の赤みが残存しますが、以後2か月程度で徐々に消退して周囲の皮膚と同等の色調となります。表面的な治療の場合にはほとんど瘢痕(きずあと)は残りませんが、ホクロなどある程度の深さ(真皮深層)以上の病変の治療後は、類円形の瘢痕が残る場合があります。

炭酸ガス(CO2)レーザー

炭酸ガス(CO2)レーザーによる治療が可能な病変

母斑(ほくろ)

ほぼ平坦なホクロ、サイズの小さなホクロが炭酸ガスレーザー治療に適しています。盛り上がった大きなホクロはレーザー治療後、治癒までに時間がかかることが多く、また再発のリスクも高くなるので、切除術(病変を含めて紡錘形に切除して縫合閉鎖する方法)をご提案することがあります。

脂漏性角化症(SK)

シミの一種ですが、メラニンをターゲットとして色調を改善する治療を行っただけでは盛り上がりが残存して効果が不十分となることがあります。したがって、盛り上がって蓄積した角質を機械的に炭酸ガスレーザーで削ることにより病変を蒸散させます。病変の深度は浅く、瘢痕(きずあと)はほぼ残らないことが多いです。

軟線維腫、アクロコルドン

頸部やデコルテに年齢とともに出現する、直径1~2mm程度の突起物であり、skin tagや「イボ」と言われることがあります。有茎性(くびれを伴う)でレーザー治療に伴う痛みは弱く、1回の治療で平坦にすることができます。治療後の傷あとはほとんど残らないことが多いです。

稗粒腫

下眼瞼を中心に出現する、直径1mm程度の白色に盛り上がった類円形の腫瘤です。「白ニキビ」と言われることもあります。原因は不明ですが、角質などが袋状に皮内に蓄積しているので、直上の皮膚をCO2レーザーで削り、内容物を鑷子(ピンセット)で押し出します。ほとんどの場合に1回の治療で平坦にすることができます。

汗管腫

下眼瞼や頬部を中心に、直径1~2mm程度の類円形の膨隆する病変として出現します。エクリン汗腺の増殖により生じますが、女性ホルモンと関連していると言われ女性に多く認めます。稗粒腫よりも深い部にありますが、CO2レーザーで削ることによりほぼ平坦化させることができます。

ここがポイント!

当院の炭酸ガス(CO2)レーザー治療の特徴

適宜拡大鏡を使用して、病変の治療に必要十分な範囲を見定めて緻密な治療を行っています。それによって、治療効果を高めつつも最終的な瘢痕(きずあと)を最小限にするよう努めています。ホクロなど深めの病変の治療には、予め局所麻酔の注射を併用して行います。

炭酸ガス(CO2)レーザーの効果

色調にかかわらず、水分を含む組織を蒸散させることによって、組織を削ります。出血や腫れなどが起こりにくく、傷あとも最小限とすることができる優れた治療機器です。多様な皮膚病変の治療に用いられますが、サイズが大きな病変の治療には不向きであり、手術が勧められる場合があります。

炭酸ガス(CO2)レーザーのリスク・副作用

痛み

治療に伴う痛みがあります。表面的な病変の場合にはさほど強い痛みはありませんが、深さのある病変を治療する場合には注射と局所麻酔を併用して治療します。

赤み

ホクロの治療後1~1.5か月は赤みが残存し、以後2か月程度で徐々に赤みが改善します。その間は、日焼けをしないよう、当院がお出ししたテープを貼っていただくか、日焼け止めクリーム、美白クリームを塗ってください。

ホクロの再発

ホクロの治療に伴って、ホクロの近傍のメラノサイトが活性化し、ホクロが再発することがあると言われています。そのため、ホクロの0.5mm程度外側までレーザー焼灼するようにしていますが、それでも再発の可能性はゼロではありません。再発後の再治療は可能です。再発しないように広い範囲を削れば削るほど、瘢痕(きずあと)が目立つリスクが高くなるので、再発率と傷あとのトレードオフの狭間で最適な治療範囲を決定しています。

瘢痕(きずあと)

CO2レーザーによる治療は、手術等と比べると傷あとが残りにくい治療ですが、深さのある病変の場合には傷あとが残ることがあります。傷あとが肥厚しやすい体質のある方の場合には、盛り上がった傷あととなり、それを改善するための治療が別途必要となる可能性があります。

治療の流れ

1

診察

医師による診察を行います。ホクロやイボなど皮膚病変の状態を観察し、治療方法・術後の経過の見込み等について説明します。

2

カウンセリング

ホクロやイボなどのサイズを計測し、治療費用について説明します。
その他、お悩みやご相談があればお答えします。
予約の際にあらかじめ当日の治療時間を確保している場合には当日の治療が可能ですが、治療時間が確保できない場合や、CO2レーザー以外の治療方法が適当と判断された場合には、後日の治療予約を取得していただく場合があります。

3

写真撮影

病変部位の状態を記録するための写真撮影を行います。

4

CO2レーザーによる治療

局所麻酔を併用する場合と麻酔を併用しない場合があります。
CO2レーザーによる治療に要する時間は合計で5~10分程度です。
治療部位のドレッシング(絆創膏を貼る)を行います。

5

自宅での処置方法や注意点についてのご説明

自宅での処置方法や注意点についてご説明いたします。
処置に必要な絆創膏やテープ、外用薬などをお渡しします。

6

経過観察

1~2週間後に病変部位の経過観察のために来院していただきます。
予約期日の前であっても、ご不明な点や心配なことがありましたらご連絡ください。

費用について