ケミカルピーリング
ケミカルピーリング
皮膚は表層の「表皮」とその深層の「真皮」から成り立っています。表皮は基底層の細胞が分裂を繰り返し、徐々に表層へと押し上げられ、最終的には脱核して角質層を形成し、やがて垢となって剥がれ落ちます。角質は皮膚のバリアとして機能し、病原体や異物の侵入を防いだり、逆に体内の水分や温度が逃げないように保湿・保温したりと重要な役割があります。一方、角質が過剰に存在すると、ゴワゴワとした肌の質感となって皮膚の艶がなくなったり、脂腺や汗腺の詰まりにつながることがあります。また、尋常性ざ瘡(にきび)の主要な原因のひとつに角質が毛孔を塞いでしまう状況(角栓と呼びます)があります。過剰な角質を取り除くことによってこれらの状態が改善されますが、そのためにケミカルピーリング(薬剤によって過剰な角質を除去)、ハイドラフェイシャル(水の機器で過剰な角質を除去)、レーザーによるピーリング(レーザー照射によって過剰な角質を除去)等の治療が行われます。
ケミカルピーリングは、薬剤によって角質を溶解し(その後、中和します)、余分な角質を除去する治療です。角質を除去することによって表皮基底層の細胞分裂が促され、肌のターンオーバーが盛んになり、皮膚の質感が改善されるとともに脂腺や汗腺の詰まりによるトラブルが解消されます。にきび・にきび跡、シミ、くすみ、毛穴の開きなどに効果が期待できます。薬剤の種類や濃度によって効果やダウンタイムが異なります。
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診察
医師による診察を行います。
既往歴の確認、これまでの皮膚の状態の変化等について問診を行います。
皮膚の状態を診察し、ピーリングやその他の選択肢があるかどうかについて判断します。具体的な手順や合併症について説明します。
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カウンセリング
ケミカルピーリングの治療の具体的な手順や、治療費用について説明します。
その他、お悩みやご相談があればお答えします。
予約の際にあらかじめ当日の治療時間を確保している場合には当日の治療が可能ですが、治療時間が確保できない場合や、他の治療方法が適当と判断された場合には、後日の治療予約を取得していただく場合があります。
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写真撮影
皮膚の状態を記録するための写真撮影を行います。
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ケミカルピーリングによる治療
実際にピーリングの治療を行います。所要時間は30分程度です。
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自宅での注意点についてのご説明
洗顔やシャワー洗浄は当日より可能ですが、刺激の強い化粧品等の使用は控えてください。紫外線対策を継続してください。
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経過観察
2~4週間後に経過観察のためにご来院ください。
予約期日の前であっても、ご不明な点や心配なことがありましたらご連絡ください。